信頼関係? 初めて犬達と会い、馴れ馴れしく撫でたりしても1、2日触れ合ったくらいでは作り出せません。(もともとほとんど警戒心がありませんので誤解されますが)マッシャーとそり犬との信頼関係とは、走りたい犬の気持ちを優先させて、いかにスムーズにそりを運行させてあげられるか、といったことです。こころを込めたコマンドのタイミング、マッシャーの体力的な手助け等で犬達の負担を軽減できたり、個々の犬の気持ちを感じることができ始めると、そり犬との信頼関係が理解できると思います。犬にそりを引っ張ってもらっているのではなく、犬とそりを運んでいるイメージが大切だと思います。
マッシャーの転倒、落橇等で犬は止まりたくないのに頻繁に停止させる。犬やロープのトラブルに気が付かない、自分の事だけで精一杯で犬は休みたいのに休ませない、犬のスピードについて行けない等。犬の負担(重荷)になってしまった自分を感じた時に犬に申し訳ないと思うのですが犬達はそんなの気にしていませんよ。
飼い主の言葉と、お客様の言葉は同じでも全くニュアンスが違うし、もちろん初めての方がちゃんとできることでもありません。
たぶん犬達に言葉は通じていないと思いますが、気持ちやガッツは確実に伝わっています。“私もガンバルからみんなも頑張って走ってね!”想いのこもったコマンドと行動を感じとって、喜んで走ってくれる犬達との一体感!それが楽しいのです。
犬達はマッシャー(お客様、乗客)を楽しませるため、楽をさせるために走っているのではなく、走らせてくれる人といっしょに走る事が楽しいのです。何もしないで荷台に乗せてもらっている体験者は、ただ犬が重そう、辛そうと感じて、つい自分も走り出したくなってしまう!!
それが犬ぞりの魅力です。
犬ぞりは世界一ロマンチックな乗り物と称されます。
走りたい犬の本能と、それをかなえてあげようと努力するマッシャーの心との通い合いなのです。本格的なコースと頭数で犬達と汗を流し、それが少しでもできているかな?と感じた時に、きっと心の中に犬達の喜びが伝わって来ます。それが世界一ロマンチックと呼ばれる所以なのだと思います。